令和3年度助成先「特定非営利活動法人水梨かふぇ」

  • 2022年03月31日

1.事業名

 野菜を育て、採れた野菜で地域の皆さんといも煮会をしよう

2.事業の目的とその背景

 当法人が運営する障害児者福祉施設「いっぽ」は、障がいのある子どもたちの居場所づくりを目標の一つに掲げています。地域社会の中で孤立しないようにするためには、地域の皆さんと一緒に活動することが必要ではないかと考えました。また、過疎地である気仙沼市水梨地区では、日常的な活動の機会が少なく、高齢の方々も時間を持て余しているのが現状です。空いている時間に子どもたちとの交流の機会があれば、どちらにとっても有意義な時間になると考えました。

 

3.事業の内容

 いっぽの子どもたちの生徒会から、畑で野菜を育て、その野菜を使って交流会を開きたいという提案がありました。地域の高齢者の方々はいっぽの子どもたちに優しく接してくださいます。そのお礼の会を実施したいという気持ちを大切にして、みんなでジャガイモ、サツマイモ等の野菜を育てました。その野菜をみんなで料理して交流会を実施しました。特に、焼いも大会は助成金で購入した焼いもストーブが大活躍でした。子どもも大人もみんな笑顔になりました。

 

4.事業実施にあたっての工夫点とその効果

 野菜を育てる活動では、子どもたちが中心となって作業ができるように工夫しました。最初は積極的でない子もいましたが、たくさんの種類の野菜を植えたので、比較的早期に収穫できる野菜もあり、収穫の喜びを味わうことができました。地域の方々の支援も長い期間に渡ったので信頼関係が生まれ、地域の方々の指示がすんなりと子どもたちに通じるようになり、最後まで真面目に作業に取り組む姿が見られました。

 

5.全体的所感、終了しての感想など

 新型コロナウイルスの影響で、大規模な交流を見込んでいた「水梨キッズかふぇ」が休止となり、少人数での交流となったのは残念でしたが、野菜づくりを通じて有意義な交流ができました。みんなで取り組み、手間をかけたので、美味しい野菜が育ちました。特に、サツマイモは大豊作でしたし、トマトはとても甘く、子どもたちは毎日の収穫を楽しみにしていました。今回の助成によって実現できたことで、とても感謝しています。ありがとうございました。

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