令和3年度助成先「外あそび親子サークル やろっこひなっこ」
- 2022年07月25日
1.事業名
やろっこひなっこイベント活動/やろっこごはん
2.事業の目的とその背景
コロナ禍のおいて、子育て世代、特に未就園児親子の孤立化は一つの社会課題と捉えられています。子ども支援センター等が休館になる期間もあり、開館されていてもマスクをつけられない子どもを室内で遊ばせることに不安を感じる親も少なくありません。未就園児の親子が安心して日常生活を過ごせる場は、コロナ前に比べ非常に少なくなっています。
やろっこひなっこでは、コロナ禍でも感染対策を考えながら自然の中での活動を続けています。今回の事業では、より参加のハードルを下げ、幅広い年齢層が参加しやすい活動になるよう「三密になりにくい野外で、子どもたちが思い切り遊べる場をもう少し多くの子育て世代の方々と分かち合うこと」を目指しています。
3.事業の内容
<やろっこひなっこイベント活動>
月1回の季節のイベントの補助。
<やろっこごはん>
毎週金曜日、やろっこひなっこの通常活動中、野外で一鍋料理(カレー、シチュー、芋煮等)を作ってお昼ご飯として皆で食べます。
調理は基本的に調理スタッフ(やろっこOGのお母さん)が感染対策をして行います。食べる時間以外は、自然の中での自由遊びです。
●日 程:毎週金曜日(9月以降。6・7月は不定期開催)
●時 間:9:30~13:30
●場 所:うらにわあとりえの樫の木公園(野外)
●参加費:やろっこメンバー 100円/メンバー外 200円。(参加者は白米と自宅にある野菜を1つ持参。)
4.事業実施にあたっての工夫点とその効果
●小さい子どもも安心して食べられるものを、いかにリーズナブルに作るか、スタッフ、メンバーと試行錯誤をしてメニューを考えました。
⇒様々な嗜好の子どもたちがほぼ皆完食できるようになりました。
●スタッフを配置しながらも、常にメンバー皆で場を作る、という意識を持てるように心掛けました。今後スタッフがいなくても回る仕組みを常に意識しました。
⇒スタッフがいることによる安心感もありつつ、参加者全員でご飯作りや子どもの見守りを手伝う意識は共有できました。スタッフや運営の中心となる人がいなくても、場が回っていくよう1日の流れをメンバー全員で共有できるようにすることが今後の課題です。
5.全体的所感、終了しての感想など
新しい試みとして始めたやろっこごはん。コロナの感染拡大時期は、中止は判断した時期も2度ほどありましたが、予定していた19回を無事に開催することができました。
地域の中で感染者が増加していた時期も、野外活動という形態を活かし、調理の際の消毒や間隔を空けて食事をする等の対策を徹底し開催しました。皆で準備をする、という実施方法がゆえに、子どもに目が行き届かなくことも多く、「子どもの見守り」と「食事の準備」の両立は、常に課題ともなっていました。今後も試行錯誤を繰り返し、母子ともに心地よく過ごせるような環境づくりを考えていきたいと思います。
1年間続けたおかげで、少しずつ「やろっこごはん」も認知され、応援してくれる方も増え、また備品などの基盤づくりをすることもできました。来年度はボランティアとしてお手伝いに手を挙げてくださった方と、助成金に頼らない仕組みづくりで引き続き「やろっこごはん」を続けていきたいと思っています。