令和3年度助成先「あったか訪問隊」
- 2022年07月25日
1.事業名
赤鬼ハウスものがたり
2.事業の目的とその背景
地域の特性と新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、世代間交流の機会や居場所の減少等の悩みを抱えているにもかかわらず、こうした問題が見えにくくなっている現状があります。
様々な活動を通して地域コミュニティを形成し、心の通じた絆づくりを行うため、みんなでお茶を飲んだり、本を読んだり、遊んだり、楽しい時間を過ごせる居場所を自由に使ってもらいたい。敷地内には、ハッピー農園や交換図書館を作り、老若男女、障害や病気の有無にかかわらず参加してもらい、そうした場所で絆を深めたいと考えています。その結果生まれる支え合い、触れ合い、助け合い、あったかい輪の絆で共生できる社会を目指すことが活動目的です。
3.事業の内容
童話に出てくる“泣いた赤鬼”の家を作り、ハッピー農園を充実させながら様々な活動を展開します。
活動を通して、世代を超えた絆を築くことで目的に近づけるものと考えています。
①自由活動(ハッピー農園での農作業や園芸活動、音楽・芸術・ワークショップ活動等)
②伝承プロジェクト(昔の遊びや、ものづくりを通して世代間交流を図る)
③交換図書箱(自由に図書が無償で交換できる場所)
④食支援プロジェクト(真心宅急便として寝たきりの在宅独居療養者へ弁当等を届ける)
⑤在宅療養者への外出支援ボランティア
⑥講演会(活動に伴う関連講習会、相談会、研修会等)
⑦泣いた赤鬼の家の維持管理(みんなの協力で行う)
4.事業実施にあたっての工夫点とその効果
新型コロナウイルス感染症の流行状況を随時確認しながら各事業を実施しました。
食支援プロジェクト等、感染対策に考慮が必要となった事業については、弁当を届けるのではなく、対象となる方々にハッピー農園に足を運んでもらい、共に野菜の苗を植え、自宅に持ち帰りプランターで育てる楽しみや喜びを感じていただけるように工夫する等対策を講じました。
また、講演会活動においても、オンラインを積極的に活用するよう内容を見直し実施しました。自由活動、伝承プロジェクトや赤鬼の家の維持管理事業、交換図書箱事業においても、在宅療養患者やそのご家族、外来患者、近隣のお子さんたちが参加されるなどまさに世代を超えた交流を図ることができました。
5.全体的所感、終了しての感想など
各事業において、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策を講じながら事業を実施しました。
コロナ禍において、今まで以上に世代間の交流が少なくなり、居場所を見出しにくい方々が増えている中で、赤鬼ハウスものがたり事業を通して、老若男女問わず、多くの地域住民の方々との交流が生まれ、少なからず地域のコミュニティ形成に貢献できたものと思います。
何気ない会話の中でつぶやきを拾い、願いを叶え、希望に変えていくための居場所の一つとして、今後も発展していく必要があると感じています。ますます地域に開かれた赤鬼ハウスものがたり事業となるよう、今後も継続的に活動を行っていきたいと考えます。