令和4年度助成先「ふとうこうカフェinせんだいみやぎ」
- 2023年09月20日
1.事業名
不登校の子どもの居場所づくり
2.事業の目的
・仙南地域の不登校児童が安心して通える居場所を作ること。
・学びや遊びを提供し、子ども達の人権を守る一助となること。
・子ども同士、親同士のつながりを作り、支えあうコミュニティを作ること。
・地域に理解を促し、浸透させていくこと。
3.事業の内容
・実施日程
2022年8月〜2023年3月の間、毎週火曜日での定期開催に加え、土日祝日も利用しながら通年で運営した。
・会場
仙南地域の公共施設から、大河原町の公民館である橋本交流センターを活用して実施
・参加対象
仙南地域の不登校児童生徒(小中学生)またその親
4.事業実施にあたっての工夫点とその効果
共働きや一人親家庭も多く、居場所を実際に始めてみた所、平日に来られない親子が多かった。また、居場所に来るまでの元気がない子どもや集団になかなか入れない状態の子どももいたため、火曜日以外にも、土日祝日に月1回程度の開催日を設け、親だけでもまずは来られるよう体制、また、子どもにも興味を持ってもらえるよう内容(工作・理・ゲームなど)を準備し実施した。土日だけは来られるという声も多く、また内容も好評で相乗効果があり20名の参加がある日もあった。有料だと参加自体が厳しいという家庭が多く、助成予算内で全てを賄えるよう経費を抑える工夫をした。
場所代をなるべく安く広い会場を借りるため、各地検討して回った中で、大河原の公民館を保護者の大河原町の方にお願いして安く毎週確保する事ができ、参加費も基本的に無料にする事ができた。
5.全体的所感、終了しての感想など
最初はなかなか認知度が上がらなかったが、仙南地域では数少ない民間の居場所という事で、子どものための居場所と親のネットワーク作りをすることがき、村田町、川崎町、大河原町、白石市、名取市、角田市、宣理町、岩沼市、仙台市等、幅広い地域からの参加があった。仙南での認知度が徐々に広がり、地域の教育事務所や学校との連携はよりスムーズになったため、教育事務所主催のネットワーク会議や、親の会にも呼んで頂いて参加する事ができた。そういったつながりから、孤立している親子やいじめで悩む親子とも何組も繋がる事ができた。「何か役に立ちたい」と思っている不登校の子どもの親経験者とも多数つながる事がき、本事業ではそういったお母さん方がスタッフとなって子ども達と良い関わりを持ってくれたため毎週の定期開催ができた。また、仙南での親の会を柴田町で定期開催する事もきるようになった(2023年度も継続)。子の不登校がきっかけで仕事をやめたり時短・早退など仕事に支障をきたし収入が減っているというご家庭が非常に多く、特に一人親世帯にとっては死活問題であることを痛感している(母子手当や生活保護等で生活)。この繋がりは今後に生かしつつ、財源と人手の確保をしがら居場所・親の会を継続していきたいと考えている。