令和4年度助成先「ママンココン運営委員会」
- 2023年09月20日
1.事業名
宮城野区における乳幼児親子の居場所づくり導入事業
2.事業の目的とその背景
太白区長町で乳幼児親子の居場所づくりに取り組んでいたが、コロナ禍により継続を断念、榴ヶ岡のみやぎNPOプラザに身を寄せていたところ、宮城野区原町にシェアスタジオを持つNPO法人アートワークショップすんぷちょより、スタジオ遊休時間の活用として、乳幼児親子の居場所づくりの協働を打診されたため、親子の孤立解消のみならず、連帯感や達成感による幸福度を上げ、子育てへの英気を得て、健やかな子育てに資すること、また、共同体意識の醸成により、まちづくりに資する人材育成へも貢献することを目的に、支援ネットワーク形成や当事者主体のボランティアチーム形成、居場所の当事者運営等のノウハウを提供することとした。
3.事業の内容
5月 「宮城野区初めてママのWelcome Partyキャラバン第1弾榴ヶ岡初めてママWelcome Party」を、宮城野区の子育て支援団体・機関の協力を得て、みやぎNPOプラザで開催。
6 月 宮城野区原町のシェアスタジオ「ちゃちゃちゃ」にて、キャラバン第2弾「原町初めてママのWelcome Party」を開催。地区の支援者と繋がり、乳幼児ママと出会った。7月29日より毎週水曜開催「すいよう子育てひろば」にて、幼稚園児や小学生向け「夏休みキッズワークショップ」を開催、先輩ママとの出会いを狙った。
9〜3月 月1回幼稚園入園予定のママ向け「ミシンカフェ」を開催、1月開催の託児ボランティア養成講座へ誘導、地元の託児ボランティアを養成し、ひろばスタッフの地元移行を目指した。
4.事業実施にあたっての工夫点とその効果
太白区での「Welcome Party」からの自主活動形成の実績を元に、育児サークル「ぱーしもんキッズ」の自主運営を実現したことや「Welcome Party」繋がり、11月のひろばイベントに宮城野区家庭健康課母子保健係をはじめ、地区の支援者の協力を得たことで、宮城野区中央市民センター主催の子育て支援ネットワーク事業へ次年度参加の打診を得た。今回狙った幼稚園ママを集めてひろばの自主運営を目指すことは叶わなかったが、縁あって、ひろばで託児ボランティアが活動して、ペアレントプログラム(連続講座)を行うという新しいウハウを手に入れ、ひろばを活用する団体が会費を出し合う運営委員会方式を次年度以降のひろばの自立に向けて提案できた。
5.全体的所感、終了しての感想など
仙台市地域づくりパートナープロジェクト推進事業として子育てひろばを開設するにあたり、前もって貴助成を受けて「Welcome Party」を実施できたことで、導入の段で地区のネットワークに繋がり、ひろばの継続に見通しが持てたことは大きかった。従属的な立場での協働事業計画の中だけでは成し得ないことだった。また、「ミシンカフェ」開催において、ハンドメイドを通した繋がりづくりや子育て支援の人材サイクルへのヒントやアイデアを得ることができた。
託児ボランティア養成講座開催の流れで手に入れた、ペアレントプログラムの活用によるひろばの安定運営への新しいノウハウを加え、太白区への帰還に向け、地元での居場所の再開に手応えを感じている。