令和5年度助成先「唐桑地区手をつなぐ育成会」

  • 2024年06月29日

1.事業名

育成会居場所づくり事業

2.事業の目的とその背景

知的障がい者(児)を守り、 その福祉を図ることを目的としています。 その他、本人の健全育成、 職業指導、 家庭指導、 特殊教育についての啓蒙、援助教育の理解を広めるとともに各種関係団体との連携を取りながら親同士の情報交換・交流を深めるきっかけづくりを促進しています。 また、 普段から困りごとや悩みを相談できるような支え合い体制をつくり、孤立することなく楽しく日々の生活を過ごせるサポートをし、ひとりでも多くの会員が安心した生活を送れるよう充実した様々な活動内容を提案しています。

3.事業の内容

当育成会は、唐桑町内にある社会福祉法人洗心会の立ち上げに大きく貢献し、 その後の障がい者(児)の社会福祉に関する啓蒙に取り組んできました。 昭和 46 年8 月から唐桑地区愛の手をつなぐ親の会として設立しましたが、平成17年に唐桑町が気仙沼市へ合併した際に体制を変え、 現在の「唐桑地区手をつなぐ育成会」に改名し活動を継続しております。 東日本大震災を機に立ち上がった梅村マルティナ気仙沼 FS アトリエ株式会社(唐桑町と強い繋がりがあるドイツの毛糸のお店)と連携をとり、 平成26年度から会員の有志で集まり毛糸で作るタコちゃんを手仕事にして、収入の一部を会に納めるという体制を作りました。 それにより会の収入が安定し継続的に活動できる運営体制が整いました。 現在は月2回の交流会を開き情報交換をしながら孤立防止や支え合いの体制作りにカを入れています。 その他、 町内玄関口にある育成会の花壇造りや唐桑地区福祉まつりの協力、 宮城県育成会の会議や研修会などに積極的に参加し、福祉の輪を広げ福祉の向上に取り組んでいます。

4.事業実施にあたっての工夫点とその効果 
【タコママ会交流に関して】 (心の部分)月2回毎月開催できたこと、 それからみんなの意見を参考に編み物作品を作り上げていけたことに満足しております。また、集まりにきてよかった! みんなと会えて楽しい! と思える場づくりを今回も心掛けて活動することができました。 普段から会員さんへの声掛け、またご家族さんの体調が悪い、亡くなるなど、いろんな事情が起きたときに気に掛け合えること、 安心して話ができることが大事であり、そのような雰囲気づくりを一番に心掛けました。結果として、今まで事情があり参加できなかった会員さんが時間に余裕ができたからと参加してくれ、おしゃべりするっていいね!と喜んでくれたことも継続してきた甲斐があったと思える瞬間でした。

(イベント参加) 気仙沼市内のイベントに4か所に参加しました。 商品の出店(TETE の商品)は今回初めての挑戦でしたが、お客さんの反応は良く、手に取ってもらい興味を持ってくれていることを感じることができました。 4か所とも別々の場所や主催者で行われたイベントに参加できたことで、 傾向と対策が持てるようになったことが大きいです。 今年度の活動に活かせる改善点も見えました。

5.全体的所感、終了しての感想など

親の会に参加している会員さんが皆さん健やかに楽しく集まりに参加してくれておりました。 日常のこと、家のこと、近所のことなど、 笑いが絶えない楽しい雰囲気で過ごしております。 これを元気の源にしてもらい、家庭内でもいい影響が出るよう願いを込めて活動に取り組んでいました。 気持ちが後ろ向きでも、足が悪くても参加している会員さんを見て、居場所づくりの大切さを改めて実感しました。 そして、 集まるだけではなく、 生産性もあるということも大きくやりがいや生きがいにつながっていると感じます。 みんなが作った商品は売れていること、それから喜んでもらえていることを徐々に実感してもらえることができました。 お小遣い程度ですが、 やった成果としての収入も大事なことと感じております。 この事業の広がりを感じる1年となりました。

 

 

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