令和5年度助成先「みんなで楽しみながら食べる食楽食堂」
- 2024年06月29日
1.事業名
みんなで楽しみながら食べる食楽食堂(地域食堂)
2.事業の目的とその背景
生活困窮者自立支援事業を担当している職員と話をする機会があり、岩沼市内にも地域との関わりが希薄で明日の食事にも困っている方がおられるということを知りました。そこで食事をみんなで作ってみんなで食べることを行い、生活課題を抱えている方が気軽に集える場にしてはどうかと考え、調理実習を通じた居場所づくりを行う団体をボランティア仲間で立ち上げました。
地域との関わりが少ない方や、経済的な不安を抱える方など、生活に関する何らかの悩みや困り事のある方の居場所づくりを行い、参加者が調理実習や行事(イベント)を通じ、人との交流を楽しむことを目的に毎月開催しています。
3.事業の内容
【参加対象、実施内容、実施体制】
1)参加対象 生活に何らかの課題のある方
2)参加者数 延べ130人
3)実施回数 10回(5/20、6/10、8/20、9/16、10/21、11/19、12/23、1/21、2/17、3/30)
4)実施場所 玉浦コミュニティセンター、岩沼西コミュニティセンター、グリーンピア岩沼
5)実施内容 毎月、調理実習と会食を実施。
会場に参加できない対象者へは、食品配布を実施。
野外活動(デイキャンプや里山散策など)を年に1~2回実施。
6)連携 みやぎこども食堂ネットワークに加入
4.事業実施にあたっての工夫点とその効果
令和5年度は組織体制を見直し、スタッフの役割分担を明確にし、一定のスタッフに負担がかかるのを防ぎ、スタッフみんなで運営に取り組む体制が整いました。特に当会のメインの活動となる調理実習は、毎月のメニュー担当をスタッフで輪番制としました。そうしたところ毎月作る料理も、栄養価や季節感を重視した料理や、手軽に調理できる料理、防災レシピなど担当者の個性が出る調理実習となり、参加者に好評を得ました。また調理実習と会食に参加できない人に対しては、支援団体からいただいた食品を自宅へ届けることも行い、「助かります」といった声をいただき大変喜ばれました。
5.全体的所感、終了しての感想など
助成金をいただいたことで、活動費の捻出について不安や悩みが少なくなり、会の活動に集中して取り組むことができました。具体的には当会のメインの活動となる調理実習と会食以外に、食品配達や、野外活動、小物づくりといった活動の幅も広がり、最近では 「次の食楽食堂はいつ?」と参加者からたずねられることも多くなりました。参加者が当会の活動を毎回楽しみに参加している様子も伺え、参加者の居場所となっているという実感があります。今後は当会の活動をより多くの人に知っていただき、生活に課題を抱えた人の居場所となるようスタッフ一丸となり取り組んでいきたいです。